欧米の高校生が授業で読む本
たとえ読書が嫌いな日本人でも、「山月記」「オツベルと象」などの、どの国語の教科書にも載っている話は読んだことがあるはずです。高校になると、「こころ」「羅生門」などの作品も読むと思います。
このような有名な作品は、その知名度故にいろいろな場面で引用され、時にはジョークのネタとして使われたりもします。
日本と同じように、欧米の国々にもこのような「みんな知ってる作品」は沢山あります。今回はそのリストを国別に紹介したいと思います。似たり寄ったりですが。こういった作品を読んでおくと、例えば映画やドラマなどの会話で作品名が登場したときに理解することができますし、もしその国に留学するのであれば訳に立ちます。
アメリカ
アメリカでもイギリス文学は多く読まれています。シェークスピア、ジョージオーウェル、チャールズディケンズなどが王道ですね。やけにディストピアが多いです。
アメリカ文学は奴隷制度や黒人差別について考えさせられるものが多いイメージです。
中でも有名なものは、YouTubeのCrashcourse シリーズが解説してくれたりしているので、読んだ後にそれを見てみるのも面白いです。
イギリス
こちらのサイトは、高校を卒業する前に読んでおきたい本100冊が載っています。
ハリーポッターがリストに入っているのがイギリスらしいですね。
イギリスの高校の本もアメリカのと似てますね。同じ英語圏なだけあります。「イギリスなのにシェークスピアが載っていない!?」と思うかもしれませんが、それはこのサイトが小説のみを紹介しているからです。シェークスピアは劇か詩に分類されています。
カナダ
カナダで読まれる本も似ていますね。大体はアメリカとイギリスの本です。
イギリスのリストにも載っていましたが、去年ノーベル賞も受賞された石黒和夫さんの本も載っています。www.goodreads.com
どの国のリストでも、ディストピアな作品が多いですね。思えば日本の教科書に載っている本もハッピーエンドなものは走れメロスくらいしか思い出せません。
これは私の教授が言っていたことなのですが、悲劇を読むと、人生や決断について考えさせられます。一方、コメディや他のジャンルは、読んでて楽しいのでついつい作品の奥に隠されているメッセージに気を留めずに読んでしまいがちだ、と。悲劇の方が授業で扱いやすいのかもしれません。