【リスニング】うまみって何だろう?
うまみ、という言葉は今や英語圏でもそのまま使われています。しかし、うまみが何なのかを理解している人は少ないです。うまみは美味しさである、と言えばそれまでですが、では、美味しさとは何でしょう?
今日はそんなうまみについて説明している3分ほどの短い動画を紹介します。この動画はある調味料会社が製作したものなので、途中まではうまみの解説ですが最後の30秒くらいは遠回しな商品の宣伝になっています。遠回しと言ってもかなり露骨ですが。
難易度
毎度のことですが、解説動画の目的は視聴者に何かを理解してもらうことなので、分かりやすく話してくれています。発音はアメリカアクセントです。ちょっとゆっくり話しています。
動画
内容
ざっくり内容を書きます。
もし、塩や甘いものを料理に入れてはいけないと言われたらどうなると思う?「ちょっと待て、それじゃあちゃんろ味のする料理を作れないじゃないか!」と思うだろうね。
なぜそう思うかって?それは僕たちは皆、4つの味があるということを知っているからだ。甘味、酸味、しょっぱさ、苦味。
そして今では、「うまみ」という5つ目の味覚があるということがわかっている。僕たちの舌は、5つの異なる味を知覚することができるんだ。
これは重要だぞ。なぜかというと、それぞれの味にはその理由があるからだ。
例えば、僕が甘いものを食べた時、舌が体に伝えているのは、「これからカロリーとエネルギーを消費する」ってことだ。
苦いものを食べた時、脳には「ちょっと、それは毒かもしれないよ」というメッセージが伝達される。まあ社会的背景もあって今は苦いものも好まれてるけどね。
ならうまみは何だろう?
うまみって言うのはグルタミン酸っていうアミノ酸で、プロテインを構成する。つまり、うまみって言うのは体にとってはプロテインの味なんだ。だからうまみを食べた時、脳にプロテインを消費するよ、っていう信号が送られるのに加えて、「これいい!」っていう感覚も伝達される。
実をいうと、僕はある一部の人達みたいにうまみなんてものは存在しないと思ってたんだ。だからMSGも使おうとは思わなかったね。
だからある時授業でも、このクラスではMSGは使わないよ、ちょっと怪しいしね、って話したんだ。そしたら授業後、あるフィリピン人の生徒がやってきて、「言ってることがわかりません。私のお母さんはいつもMSGを使ってたし、私はそれを食べて育ちました。シェフ、MSGをスクランブルエッグに混ぜて食べたことはありますか?」って言ってきたんだ。だからスクランブルエッグを作って、MSGを加えてみた。食べてみたらびっくり、味にブーストがかかってたね。その日から、「このうまみってもんはすごいぞ!」って思うようになったんだ。
内容を書いてみると、あまりうまみそのものについては説明してくれていませんね。もしちゃんとうまみについて説明しているものを見つけたら今度それも投稿しようと思います。