【リスニング】私のおすすめニュース局【ラジオ】
今回は、私は中学生の時から実践していたニュースリスニングの中でも、おススメのものを載せていきます。リスニング歴は8年、英検3級しか持っていなかった頃から,一級取得まで、いろいろなレベルのものを聞いてきたつもりです。良かったら参考にしてください。もちろんですが全部無料で聞けるものです。
ニュースでリスニングする理由
- ネイティブ向けの「説明する英語」を聞ける
ニュースは基本的にネイティブに向けて作られています(VOAなどは例外)。なので、ニュースを理解することは、ネイティブが毎日やっていることと同じことをする練習になります。ドラマなどと違って、ニュースの英語は「説明する」「説得する」英語です。なので聞いて理解するテストのリスニング対策にはもってこいです。
- インタビューなどで、いろいろな訛りを聞ける
World Newsなどを聞くと、たくさんのインタビューを聞くことができます。訛っている英語を学ぶのにもぴったりです。
- 違う国や違うニュース局ごとの観点の違いを知ることができる
同じ事件でも、国によって評価が変わってきます。例えば、アメリカのニュースではロシアは謎の恐ろしい国、という印象が強かったりしますし、イギリスは自国のプライドがとても強かったりします。
リベラル(右)なニュース局もあれば、保守派(左)のニュース局もあり、日本と違って露骨です。例えばCNNは人道的なことが好きで、時にアメリカの歴史を非難したりします。VICEはかなりのリベラルです。
レベル別
レベル:簡単
VOA(Voice Of America)全般
聞く方法:携帯のアプリなど
VOAは、もともと英語学習者向けに作られたニュース局です。なので、とてもゆっくり喋っています。内容が簡単出れば中学生でも理解できます。
題名の通り、アメリカのものなのですべてアメリカ英語です。いろいろなチャンネルがあって、普通のニュースから、歴史、エコロジー、サイエンスの発展など、自分の好きな分野のニュースだけを聞くこともできます。
スマホアプリがあったのですが、そのアプリにはニュースに字幕が付いて、設定を変えると日本語訳も見ることができます。5秒単位で巻き戻せる機能や、辞書機能、倍速/減速などもできて、とても快適にリスニングできます。ディクテーションにも使えます。
ただバグが多く、私が2011、12年に使っていた時は、日本語訳は表示されず、本来なら同じアプリで聞けたはずのCNN系統のニュースは聞くことすらできませんでした。それでも聞くことはできるし、他の機能は使いやすいのでお勧めです。
Learn ABC - VOA PBS CNN update everyday on the App Store
CNN 10 (かつてのCnn Students News)
聞く方法:ポッドキャスト、携帯のアプリ、ホームページ
元々これは、アメリカの中高生向けのニュースでした。各回10分間、平日は毎日配信で、学校の授業などで流してもらうのが目的でした。学生にもわかるように政治や経済を分かりやすく説明してくれて、飽きないように面白いニュースやクイズコーナーもあって楽しい雰囲気のニュースです。司会者のコールは毎回最後に、その日のニュースに絡めたダジャレを言います。
しかし、学生向けに作ったつもりが、人気が出過ぎて大人にも視聴されるようになってしまったので、2017年に名前を変えました。内容は全く同じです。
ノリが完全にアメリカンなので、慣れていない人は最初理解しにくいかもしません。でも毎日聞いていれば、必ず理解できるようになるし、何よりもニュースを理解する基礎知識を付けることができます。学生にも大人にも見てほしいニュースです。
ホームページに字幕があるので、聞き取れたか確認することもできます。
唯一の悪い点は、夏休みなどの長期休暇になると配信が止まることです。なので6月中旬から8月中旬までは配信がありません。
CNN 10 - Archive - CNN.com ホームページから見ると重いので、ポッドキャストやアプリをお勧めします。私はずっとポッドキャストで聞いています。
レベル:普通
BBC World Update: Daily Commute
聞く方法:ポッドキャスト
これは私が聞く中でも最も標準的なニュースです。世界のニュースをインタビューや専門家との対談を通して説明してくれます。BBCなのでイギリス英語です。
司会者のダンは、割とゆっくり英語を話すので聞き取りやすいです。イギリス国内の訛りを聞くこともできるし、イギリス以外の国の英語も聞くことができます。特に、標準的なイギリス英語に慣れたい人にお勧めのニュースです。
週末には芸術等に関する特集が組まれていて、毎週木曜日にはBrexit WatchというイギリスEU脱退に関する特集が放送されています。
CNN Amanpour
聞く方法:ポッドキャスト
これはCNNのニュースですが、アマンプアーさんはイギリス在住なので基本的にイギリス英語です。彼女は結構有名なアナウンサーで、大統領候補レベルの人達とインタビューをしたり、政治的イベントで司会を務めたりしています。
少し癖のあるイギリス英語ですが、言っていることはとても鋭くて、政治家を言い負かしたりもします。話すスピードは少しだけ速いですが聞き取りやすいです。
VICE News
聞く方法:YouTube
VICEニュースは、他のニュース局とは違い、きわどいニュースを配信します。例えば日本の自殺の名所とか、人身売買などです。内容はかなりリベラルで、かつショッキングなものが多いので、嫌悪感を覚える人もいるかもしれません。ただ、世界の裏側の状況を知りたい人や、社会学、宗教学、差別問題などに興味がある人にはぜひ見てほしい内容です。
ニュースというよりはドキュメンタリーですね。
内容が内容なので専門的な単語が出てくることもあります。普通レベルに分類しましたが、その中でも難しい方です。
レベル:難しい
CNN Anderson Cooper 360
聞く方法:ポッドキャスト
これは、政治や話題の問題について、専門家などを招いてディベートするニュースです。アンダーソンさんは司会者兼仲裁者というポジションで、自分の意見をあまり言わず、視聴者を説得したりもせず、あくまで事実を伝えるだけなので、専門家たちから厚い信頼を置かれています。要は、都合よくカットしたり、偏った意見を言わない人です。
ディベートなので、ある問題に対して全く違う意見を持っている人たちの意見を聞くことができます。しかし、いったん討論がヒートアップすると早口になり、時には怒鳴りあいになるので、聞き取るのが難しくなります。
専門家が本気で喋りだしたり、相手を負かそうと説得したりするので、内容はとても難しいです。基本知識がないと理解できないものも多いです。なので、ある程度リスニングが得意で、かつニュースをある程度理解している人にお勧めです。
BBC Any Questions? and Any Answers?
聞く方法:ポッドキャスト
これはイギリスの番組で、イギリス国内の問題(例えば新しい政策など)について、一般市民の声を紹介する番組です。電話で視聴者と司会者が話したり、Twitterに投稿された意見が読み上げられたり、会場に集まった人々がディベートしたりします。一般市民はティーンエージャーからおじいちゃんおばあちゃんまで参加するので、いろいろな意見を聞けます。質問には専門家が答えることもあるので、世間の意見と専門家の意見両方を聞けます。
この番組では、イギリス国内の訛りを学べます。司会者は電話を取る時、必ず「##にお住いの@@さんです」と紹介をするので、地域ごとの訛りがよくわかります。
ただし、電話してくるのは一般人なので、例えば活舌が悪かったり、声が小さかったり、電話の性能が良くなくて聞こえにくかったりします。また、イギリス人なのでやけに皮肉めいていて、理解するのに時間がかかったりもします。イギリス人のノリを学ぶには最適です。
完全に国内向けの番組なので、例えばトピックが「今後のイギリスの年金」など、日本人には直接関係ないものだったりしますが、内容を聞いてみると、意外にも日本と同じ問題を抱えたりしているのがわかって、親近感が湧いたり、逆に日本とは違うアプローチを知ることができます。