【リスニング】なぜ猫は奇妙な行動をとるのか【TED-Ed】
これはTED EdというYoutubeチャンネルの動画です。一般に広く知られているTEDはTED talkで、著名人がステージで話しているのに対して、TED Edは、トピックをアニメーションを通して簡潔に説明しています。今回のエピソードは、猫の行動に関してです。
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難易度
ナレーションはアメリカ英語で、とてもゆっくり喋ってくれています。なので聞き取るのは簡単です。少しネコに関する専門用語が登場しますが、それ以外に難しい内容は特にないので、理解もしやすいと思います。ネコを飼っている人や、猫好きな人には面白い内容です。はっきり喋っているので、ディクテーションにも使いやすいです。Youtubuなので、字幕をだして自分で答え合わせをすることもできます。
登場する難しい単語
0:26 Purring (猫が喉を)ゴロゴロ鳴らすこと。動詞はpurr.
0:35 feline ネコ科の (他に、しなやかな、人目を盗むような、という意味もあります)
0:36 baffling 当惑させるような
0:43 solitary 一人ぼっちの、孤独を好む
0:58 domestic cat は飼い猫という意味です
1:02 Grizmoは、動画に登場している飼い猫の名前です。
1:57 pounce 急に飛び掛かる
2:09 propencity (生まれつきの)性質、傾向
3:46 Hertzの発音は聞き取りづらいかもしれません。
4:09 stealthy こっそりした、人目を盗む
4:36 outsmart 知恵で負かす、裏をかく
内容
高いところから部屋を見下したり、突然飛び掛かってきたり、小さい段ボールに入ろうとしたりする猫の謎な行動を、猫の先祖の話を通して解説してくれています。ネコは肉食なので、獲物をしとめなければいけなかったし、同時に自分よりも強い捕食動物から身を守らなければいけなかったので、いろいろなスキルを身に着けました。
ネコは高いところに登って下を見渡しては、獲物がいないか探していました。これが、猫が高いところにのぼるのが好きな理由です。
また、猫の獲物は大体小さかったので、猫は一日に何回も食事をしなければいけませんでした。なので、獲物を見つければいつでも飛び掛かります。これが遺伝となって、飼い猫も急に物に飛び掛かったりするのです。
猫の獲物は、小さい場所に隠れることが多いので、猫は小さい場所をチェックします。これが、猫が小さい場所に興味があって、入るのが好きな理由ではないかと言われています。
木に登ったり、戦って自衛するために、爪を磨いで鋭くすることは必須でした。なので、猫は家具やカーテンが嫌いでひっかくのではなく、爪をとがらせるためにひっかいているのです。
猫は捕食動物から隠れていたため、今でも隠れるのが好きで、得意です。
猫のゴロゴロは、体の繊維を再生させるヘルツと同じです。なので猫がゴロゴロ鳴いているとき、それは猫のからだと、飼い主のからだを健康にしているのです。
猫にとって家はジャングルですが、人間は何でしょうか?大きくて毛がない他の猫で、資源を取り合っている仲でしょうか?猫をしとめることすらできないお馬鹿な捕食動物でしょうか?もしかしたら、獲物だと思っているのかもしれません。
作者について
このビデオの監修は、アメリカの獣医師の、Tony Buffingtonです。Petstreetというサイトで、ペットの飼い主の役に立ちそうな情報をまとめています。サイトはこちら→ Dr. Tony Buffington
主に猫と犬に関するものが多いです。動物関係で、しかも獣医師が書いているような内容だと、専門用語が結構登場するので難しく感じるかもしれませんが、意味さえ押さえればそこまで難しくないと思います。特にペットがいて、ペットの情報誌などをよく読む人は、知らない単語の意味を推測しながら読む練習をしてみると良いと思います。